アトレティコの堅固なディフェンス解析
*大躍進の秘密?はディフェンスに・・・
かなり久しぶりの投稿となってしまいました・・・
前々から興味のあったアトレティコのディフェンスを解析してみようと思います。
特にバルサ戦を題材にしようかな
*******************
アトレティコは守ってナンボのチームでその硬さは異常なまでです。
ほとんどのチームが4-4-1-1の9人で守るのに対してアトレティコは4-6-0のようにして守ります。
***通常のチームのディフェンス***
***アトレティコのディフェンス***
4-6-0はサイドハーフがかなり中央にしぼってさらに、FWまで集結するので中央にはスペースはほぼありません。↓
したがってサイドに迂回するわけですが、そこにもさまざまな対策があるのです。↓
CBがスライドしない(←これ重要w)ので真ん中(バイタル)が空かないんですね。
さらにサイドからの折り返しから、SHとボランチの間(トレーラーゾーンと呼んでます)の制圧がそもそもこのスペースが狭いうえにFWがDFしてるのでできません。したがってサイド経由でバイタルにボールをいれることすらできません。
****スライドしないの真意とは?****
「スライドしなかったらやられるだろ?」と思ったそこのあなた
大正解w
といいますのもね、横にはスライドしないだけであって縦にスライドするんです。
では、こんなことをするメリットはどこにあるでしょう、
ぼくは唯一残されている攻撃手段であるクロスをも封じるものだと思っています。
はい、これ↓
これだけ見てもなんともいえませんね、通常ならこうなります。
SBと敵SHが1vs1になると、CBはカバーに行かざるを得ません、すると数的同数だったはずのDFラインは数的不利になってしまったんです。
つまりこの状況でクロスをあげられると失点の可能性が高いわけです。(僕自身何度ヒヤッとしたことかw)
サッカー店長の言葉を借りるとこれは「引き算の守備」であり好ましくないわけです。しかしアトレティコはこういうディティールまで「足し算の守備」であるところが堅固なディフェンスをつくりあげているんですね。
おわりw
新生ミラン!ホンダとセードルフ~4-2-3-1はいかに!~
<守備的サッカーからの脱却>
さて、定番のミランネタwww
ついにこの人がミランのピッチに帰ってきました!
ご存じのとおり、セードルフです。
就任して一週間経たないうちに公式戦デビュー、しかも指導者歴もゼロという驚くべきデビューとなりました。
さて、まずセードルフが手をつけてのは3センターの解体、そして4-2-3-1の導入とポゼッションの重視です。
これにより、カカ、ロビーニョ、ホンダ、バロテッリの同時起用が可能となり、攻撃力の大幅UPとなりました。
そして現代サッカーのトレンドといえる、バイタルの攻略にかなりの厚みができました。
しかしそれに伴い、守備力のダウンやその他のデメリットも発生しました。
それでは初陣となるベローナ戦からミランの変化を見てみましょう
<1、2列目の充実した攻撃>
まずヴェローナ戦のスタメンから見てみましょう
ワレラガホンダがトップ下に君臨しています。
といっても、2列目の3人は次々とポジションチェンジを繰り返し、なおかつバロテッリが頻繁にバイタルに降りてきてポストや間受けをしたりと攻撃に関しては明るいものが見えました。
ただ、まだコンビネーションが合わなかったりという部分はあるのでこれからもっと進化が望めそうな状態です。
たとえばこのシーン
デ・シリオのパスに対して右に流れた本田が間受けしてモントリーボに落として、ッカへのくさびというシーン
モントリーボがくさびを打つ前にロビーニョが裏抜けして、パスコースを広げようとしていたりなど、攻撃の機能性が感じられます。
(まあ、このシーンはヴェローナの右のインサイドハーフがしっかりルックアップで後ろを確認して、絞っておけばなんら問題なかったですがね。さっきのカーディフよりは断然ロジカルな守備を見せていますがw)
さらにポゼッションの導入とともにとられた後すぐにボールを回収する前プレも導入され、ボール狩りメインの守備となりました。
残念ながらバロテッリが全く守備をしないので、そこが弱点となっていますが、幸か不幸かまだまだ不完全なポゼッションのおかげで敵のブロックの前で取られることが多く
モントリーボ、本田などの2列目、3列目のボール狩りでもなんとかなっている状況ですw
<方針変更によるデメリット>
ボール狩りが成功していますが、プロビンチャのチームにこのプレスをかいくぐれる力がないとみることができます。またモントリーボの1stプレスが失敗すると全くプレスが掛からないという弱点まであります。
もしこのままアトレティコ戦に突っ込めばカウンターの餌食にされるだけでなく、前プレをはがされることも容易に想像できます。
はがされれば後ろは2センターバックしかいませんからね
さらに今のセリエ上位チームは
ユーベ、ローマ、フィオなど前プレはがしは得意中の得意ですからそこの牙城を崩すためにも、さらに完成度を高める必要があります。
さて、他にも4-2-3-1になったことでセットディフェンスに問題を抱えることになってしまいました。
まずはこの画像
ロビーニョ、お前どこに立ってるんだ!www
そして見事に相手CBからバイタルへくさびを打ち込まれていますw
なぜこれが起きてしまったのでしょう。
まず4-4-2でセットし横パスに対してはどちらかがスライドしてボランチをみるというセオリーがあります。本田はこのセオリー通りで、ポジショニングもあっています。
またバロテッリも悪くはない1stプレス
問題はロビーニョのポジショニングです。4-4-2の2列目のロビーニョ以外はみな正しいポジショニングです。
しかしロビーニョは明らかに敵のサイドバックのマークについており、(そのくせサイドバックのことを見ていないorz)一番警戒すべき中のくさびのコースを豪快にあけています。
それによって一番通されてはいけないバイタルにくさびを入れられています。
このあとことなきを得たものの、セリエ上位チームや、チャンピオンズリーグにでてくるようなチームにこの程度のザル守備ではとてもじゃないが対応できません。
3センターを解体したことでバルサ、アヤックスをぎゃふんと言わしめてきたロジカルで強固なイタリアンな守備を失ってしまいました。
もちろんそのかわりにトレンドにのっとったモダンな守備、モダンかつ強力な攻撃を手に入れるチャンスができましたが、それを完成度の高いところまで昇華させることがセードルフの課題となります。これをクリアできればミランの復権も近いかも?
にしても、
本田が夏に入ってればアッレグリも解任されなかったろうに(爆)
ということで新生ミランレポ終わりwww
マンcvsカーディフ~同じ町でも青いほうは違うよね~
<マンcのすごさ>
さて、前回同じ町のマンチェスター勢の赤いチームを取り上げたので今回は青いチームについて書こうと思います。
素材はカーディフ戦です。
ではスタメンについて
アグエロが休みで、ナスリは怪我で欠場、変わりにナバスが入っています。
このカーディフ戦はマンUのメンバー構成と似ています。なので単純な比較がしやすいのでどんどんしていきますw
<間受けとウイングのバランス>
まずは遅攻についてですね、
前回も散々間受けについて語りましたが今回もですw
メンバー構成が似ているというのは
・攻撃的な両サイドバック
・トップ下タイプとウイングタイプのサイドでの併用
・ボランチに球出し役がいる
がそれぞれ共通しているということです。
ただし、基本スペックが違いすぎます(爆)
さらにシルバと香川ではポジションの自由度が全然違ううえにヤヌザイが邪魔をしているというのもありますし前プレはずしの完成度も大きく違います。(コンパニのうまさは異常w)
さて、シティは安定した前プレはずしから中盤のゲームメイクをトップ下に頼ることなくできるので、シルバの間受けの精度がさらにあがるんです。
まずこれでシルバの自由度とバイタルでのシルバの占有面積の広さ、さらに前プレはずしを2CB+2ボラでできることがわかります。そしてこのあと
間受けで狭まった敵守備で空いたサイドのウイングのナバスへのスルーパスという教科書通りの展開(ルーニー不在のユナイテッドで左に香川だとこれができない)
ここでシルバとWGタイプの相性のよさが発揮されます。
中央に間受けが起きればサイドのスペースが空くので、WGのよさがでる。
さらに中央を固めようとする相手のブロックをウイングによって広げられます。
まあこれはユナイテッドでも同じですがねwルーニーがいないとできない悲しさorz
<ウイングの現代化>
バレンシアとナバスではあまりにも時代が違いすぎますw(ヤヌザイはナバスのタイプ)
まずこのシーン
ここで間受けしているのはナバスです。トゥーレがインサイドハーフを引きつけてできたアンカー脇を巧みについています。(もしこの間受けにサイドバックがついてくるとオーバーラップしているサバレタがドフリー)ですがバレンシアはこのような状況でもタッチライン際に張り付いているだけorz
現代サッカーでは純正ウインガーとしての能力だけでなく、間受けなどの賢い能力も求められます。
<マンC対カーディフ>
この試合は対4-1-4-1の定石であるアンカー脇の間受けによって崩していきます。
シティはまずハビガルシアもしくはコンパニが1stプレスの段階でインサイドハーフが出てきたのを見ると、トゥーレに預けます。
そうするともう一人のインサイドハーフが釣りだされるわけです。
このとき斜めにサイドハーフとインサイドと間めがけドリブルすることサイドを意識させます。
で、ここがミソなんですが、
トゥーレが右向きなことでインサイドハーフが食いつかざるを得なくなり、また2人のインサイドハーフの距離が広がりまして、しかも黄色の丸の選手も思いっきり食いついてます。これでアンカー脇に広大なスペースができました。
で、トゥーレは巧みにボールを隠しながら、横ドリし、腰をひねりながら、ボールを切るようにして
縦パスを入れています。
これができるボランチがいるのといないのとでは大きく違います。
こんな気のきいたボランチがいて、間受けのスペシャリストがいるチームがどうしたら脳筋サッカーに成るのか僕は不思議で仕方ないですw
モ○ーズ「シンジはコンディションが優れないのさ」
さてカーディフはかなりこのパターンでやられてましたw
ネグレドなどのクロスに合わせる能力などもかなり効いているので、ペジェグリーニはさすがだなと思った試合でした。
マンUの未来は・・・
<香川とヤヌザイの共存>
あけましておめでとうございます。今年初の投稿はかなり遅くなってしまいましたが今年もよろしくお願いします。
さてことし一発目はマンUについてです。スウォンジー戦でファンペルシー、ルーニーの両チートが欠場でついにヤヌザイと香川が並んだのでその共存についてを絡めてマンUの未来について書いていこうと思います。
3-4-3の後編についてはしばしおまちを・・・
まずこの試合のスタメンについて
ペルシーとルーニーが欠場でCFはウェルベックとなっています。香川は残念ながら左サイドでスタートです。
そしてトップ下にはヤヌザイが入っています。
<脳筋サッカーと間受け>
マンUはご存じのとおり脳筋サッカーです。これはファギーの時代からの継続路線ですが、ファギーはCL決勝でのバルサに衝撃をうけ、ポゼッション路線に切り替えていき、そのシンボルというべきな選手が香川真司であるわけです。まあファギーは途中でポゼッションを諦めてしまうのですが、脳筋サッカーからの脱却は至上命題であることは分かっていたようです。
ところが監督がモイーズに変わってしまい、より脳筋感あふれるサッカーになってしまったわけです。
たしかにあのメンバーをみてポゼッションをするというのは無理な話であるんですが、いまやあの脳筋サッカーではプレミアを勝ち抜けないことは明白です。
よって最低でもWGのドリブルに頼りすぎない、間受けをメインとした中央突破を遅攻の主流とする必要があります。
それに対応できるメンバーと言えばルーニー、香川、ヤヌザイです。この三人ならバイタルでの間受け+コンビネーションアタックが可能です。まあとはいえヤヌザイはドリブルのほうが得意で、間受けもできるっていうだけですがw
このスウォンジーはプレミアでは異色のティキ・タカを実現している、つまり間受けの権化ともいうべきチームです。
なので間受けの権化と脳筋の違いがどれほどなのか浮き彫りになるかとw
<スウォンジーの遅攻、マンUの遅攻>
前半、マンUはスウォンジーのハイプレスをかわせず、ほとんど攻撃の形をつくれません。そのせいで不明確なロングボールを蹴らされてしまい、主導権をスワンズに明け渡してしまい一方的に攻められてしまいます。(逆にスワンズは思い通りの理想的な展開)
この画像はマンUの遅攻なのですが、香川以外間受けを狙う選手がいません。右のバレンシアは開きすぎで見きれてますw
これは後半で香川がトップ下に入っているのでましですが、前半はバイタル不在とかもざらでした。よってバレンシアの単独突破やウェルベック単独突破、エブラの攻撃参加に賭けるしかない状況が続いていきました。
香川はWGのようなドリブルはあまり得意ではなくサイドで持たされても困るんですね、ヤヌザイはサイドで基点を作っても、さっさと中に入ってしまいコンビネーションは期待できない。香川はドリブルかエブラを使うかの二択ですからさらにこまる。
対してスワンズはボールを支配しながらバイタル中攻めでなんどもユナイテッドゴールに迫ります。
またサイドハーフが中に入って間受けを狙っており、なおかつさらに2人以上バイタルを狙っています。
上のもそれですね。
やはりサイドハーフが間受けをしていくんですね。
そのうえバイタルにはほかに2人いますから中攻めの準備は万端です。
さらにシェルビーやブリットンらが縦や横にポジションチェンジを繰り返して、間受けを狙うんですね。
シェルビーっていい選手だなあw
このようにやはり両チームには間受けの意識に大きく差があります。
ただ後半、香川がトップ下に入ると少しづつ希望は見えていきます。
<香川とマンUの未来>
後半、香川がトップ下に入ると一気にマンUが落ち着きだすんですね。
香川が頻繁に降りてビルドアップを助けることでようやくボールを落ち着かせることに成功します。
これですね、日本代表などでも使われてますね。
相手DFに持ち場から離れることを強制するビルドアップです。
敵2トップの脇を上手に活用してボールが保持できるようにしました。
さらに、中央での間受けが増えたのでサイドのスペースが空いて、ヤヌザイやバレンシア、エブラのサイド攻撃が威力を増したんですね。
これも香川の間受けからのサイド展開という教科書通りの展開です。
つまり香川(もしくはルーニー)がトップ下に入ると、
・中攻めとサイド攻撃両面での攻撃力増強
・ビルドアップの補助による、遅攻の構築
が見込めます。
なので、
ルーニーかペルシーがいないなら香川はトップ下で使ってくださいよ(泣)
にしてもチェルシーにしてもユナイテッドにしてもCBプラス2ではビルドアップできないってんだからちょっとプレミアは時代遅れ感が否めませんなぁ
<マンUの未来>
個人的には、香川がユナイテッドの中心になっていくのではないかなと思います。
いもうルーニーがピッチ内外でその役割を担っていますが、香川もいずれ攻撃の中心となり、そしてチームの中心になるんでないかと
そして近未来の攻撃について・・・・・
3-4-3について~ちょっと踏み込んだやや気恥ずかしい持論のようなもの?w~
さあ中編です。
ここではセスクとビエルサの3-4-3について書こうかな
★セスクのもっとも現実的なポジション
ペップがセスクを呼び戻したのは3-4-3の導入を考えていたからでしょう。実際ペップは3-4-3をやったわけですが成功しなかったわけです。
理由は・・・サッカー店長のブログよんでください(爆)
一応軽く書きますが
・ダニエウ・アウベスのポジション固定による劣化のようなもの
・WGの駒不足・役不足で敵の守備陣が横の間延びをしてくれなかったこと
があげられます。
さてバルサの好不調=メッシの好不調、そして純粋なCFが不在となった今
メッシ不在でも偽のCFをやらざるを得なくなりその影響をもろにセスクが受けるかたちとなっています。
メッシ不在時のCFはセスクかネイマールが務めていますが、ネイマールがなってしまうと昨季のように徹底的な中央封鎖をされると詰んでしまうという決定的な弱点があるわけです。だからマルティーノもあまりやらないのでしょう。
とすると残りはセスクしかいないわけですが・・・
セスクでは明らかに役不足なんですね。セスクはたしかに優秀な攻撃的MFでパスのレシーバーとしての技術、パサーとしての技術も一級です。
しかしドリブラーとしてはとてもとても偽のCFが務まるタマじゃないんです。
メッシの偽CFがハマったのはパサーとしてのスキル、レシーバーとしてのスキルを一級なものとして持っているうえで何よりも異次元なレベルのドリブルを持っているからです。
つまりセスクの正しい使い方はほかにあるということです。
でそのひとつが3-4-3というわけです。
セスクのもっとも適正なポジションはメッシと縦関係を作れるポジションですからね。
てな訳で机上の空論かもしれませんがこんなもの提案してみます。
こいつ気でも狂ったか!?
というこえが聞こえそうですがwまあ聞いてください。
この3-4-3の最大の特徴はアウベスです。CBですが遺憾なくオーバーラップしていただきたいw
勘のいいかたはお気づきかもしれませんがアウベスがオーバーラップすれば後ろは2人完全なカウンターで沈没するパターンです。これを防ぐためには強力な前プレは必須です。
ここでセスクが効いてくるんではないでしょうか中盤の枚数増やしてますから
以上机上の空論タイムwなおかつちょっとしたお遊び終わりw
★バルサのビエルサ化、そしてセスクのための3-4-3
マルセロ・ビエルサといえばエル・ロコです。
そして3-4-3でしょう。
ビエルサの3-4-3は後ろ4人のビルドアップののちサイドを経由して最後に中央を攻めるというポゼッション型ではあまり見られない攻撃をします。ピッチを広く使うとかそういうものではなく、サイドに異様な人数をかけて攻撃します。
異様な人数をかけるものの決してスペースを食いつぶすことなくパスをつないでいけるのですからそれもすごいところです。
はて、僕が最も注目しているのは守備です。そうマンマークシステムです。
僕が思う3-4-3の最大の課題はいかにして守るかです。特にダイヤモンド型ではそれが言えます。
はっきり言ってダイヤモンドの3-4-3では前プレしかDFする手段はありません。
その前プレには大きくわけて3種類、ドルトムントタイプ、ベーシックタイプ、そしてマンマーク
まあ僕なら
ビエルサが採用したマンマーク
を採用します。
なぜかといえばもっとも体力消費が抑えられるからです。
たぶん意味不明な人が多いでしょうから説明すると、
まずマンマークとマンツーマンの違いで誤解が生じるはずです。そこが基本で最も重要なわけですが・・・
さてマンマークとマンツーマンの最大の違いはマンマークには受け渡しが存在することです。
ビエルサはこのマンマークの受け渡しに最大の特徴を持たせたのです。受け渡しのタイミングと場所を定めたというわけです。
それは試合を見ればわかりますし、この練習ではっきりとわかります。
これはコーチが選手の名前を呼び、その選手と味方が連動して動くんですが(これがまたどの選手が動くかでどうやって動くかパターン化されてるところがビエルサらしいw)、守備側はそれに合わせてマークの受け渡しをする練習です。
この動画の0:10あたりで一番手前の2人が受け渡していることが分かります。
さてこの受け渡しのセオリーにお気づきのかたはいるんでしょうかね~
答えです。
よーくみるとピッチが3分割されています。
そして3分割したラインを踏み越えた選手に関してのみマークを入れ替えているんです。
つまり最後尾のスイーパー役以外はピッチを3分割してその自分のエリアのみをディフェンスするのです。
はい、これが体力消費をもっとも抑えられると考えている理由です。
最近急激にプチバルサ化したチームが増え、またさまざまなチームがポゼッションを重視していることもあり普通の前プレだと球がとれなくなってきています。
それはバルサを見ればわかります。
バルサのポゼッション率が下がった理由のひとつとして前プレが効かなくなったことがあげられます。
その理由は
・メッシがさぼる。(ファーストプレスの始まりがすこし遅くなった。)
・敵がボールを持てるようになったこと
・陣形を崩さずにバルサからボールを奪う手段が広まったこと
の3つです。
実はこの3つはビエルサのようなポジションチェンジを多用し、マンマークを採用すること(=バルサのビエルサ化)で簡単に解決します。(無論そのことによって別の弊害が生まれるのは確かですが今現在の問題に関しては簡単に解決します。)
まず一つ目
メッシがさぼる。ですが中央の狭いエリアだけな上に、サボればやばいのは間違いないので(基本マンツーマンなので当たり前ですが)監督がしっかりしていれば平気でしょう。
ふたつ目、
通常ポゼッションを重視するチームがポゼッションを行うためにポジショニングを鍛えますね、いわゆる間受けってやつを実行するためです。
しかしマンマークであればゾーンの隙間なんてものははなっから存在しないわけです。なので小さい動きでベストポジションに入ろうとしてもべったりマークされてしまうわけです。つまりボールを持ちたくてもインターセプトからショートカウンターをくらってしまうわけです。
ビルバオとバルサがサッカー史に残る名試合を演じたあの試合(ペップがべた褒めした試合ですよ)でもビエルサビルバオがオールコートマンツーマンでバルサに正面から激突したらバルサも慣れないマンマークに面食らって対応するまでに少し時間がかかりましたからね。
ゾーンディフェンスを破壊するためにつくられたバルサ式のパスサッカーにマンマークが有効なのは間違いありません。なのでバルサの模倣が主流のポゼッションに効かないわけがないのです。
そして3つ目
スペースを消すためのディフェンスがはやっているならば敵を動かしてスペースを作ればいいわけです。つまりここでポジションチェンジが必要になります。
ビエルサのサッカーをみるとわかりますが、あまりにも多く複雑なポジションチェンジによって思考停止状態に陥るチームが多いんですね。なので敵陣にかなりスペースができます。そこではじめて間受けがでてくるんです。そうなるともう手の着けようがないほどボールがまわることまわること
はい、まったく守備に関係ないじゃないかって?
これからです、
ビエルサがマンマークを導入したのにはこれが最大の理由といって過言ではないでしょう。
ポジションチェンジしすぎてゾーンのブロックが組めないということw
一説によるとクライフはこれがあるからポジションチェンジをなるべくしない間受けを重視したとかなんとか・・・
それはともかく、すこし戻りますがポジションチェンジで人を動かすお話に関してクライフはこんな予言をしています。
「やがて人々は気づくだろう、我々(バルサ)にはマンツーマンが有効であると、そのときはじめて我々(バルサ)はポジションチェンジを使うだろう。」
この予言通りにマンマークに近いディフェンスでなおかつべた引きでなく、コンパクトに保ちながら守備することが有効であることが証明されています。つまり僕は予言のときは来たと思うんです。
いまこそバルサのビエルサ化を推し進めるべきだと僕は提唱したい。
まああとは3-4-3でもマンマークならセットディフェンスとか考えずにできるから3-4-3ができてセスクが生きるっていうのもあるんですがw
とにかくバルサのビエルサ化は必要だと思います。でもこうも思うんですね~
べ、べつにバルサにビエルサなんかいらないんだからねっ
というわけで中編終わりw
3-4-3について~知っておかなきゃいけない基礎知識編~
えー、ビエルサの幼少期は自分でプレーするより見るほうが好きという遺憾ない変態ぶりを見せているわけですが・・・
その気持ちがよくわかる僕は変態・・・もといサッカーバカなのでしょうかw
さてさて今回は3-4-3について僕の個人的な意見を書いていこうと思います。僕自身はまだ中学生であり、未熟な部分は大いにあるわけでありますのでその部分は差し引いて読んでいただければと思います。えー、今回のテーマ、本ブログの浅~い歴史ではありますがもっとも大作となる予定ですのでそこんとこもよろしくw
★3-4-3のタイプ分け
3-4-3にはさまざまなタイプが存在しています。僕が知っている限りであげていくと
<アヤックス・バルサ型>
<ビエルサ型>
<ザッケローニ型>
<ミシャ型>
の4つになります。
<アヤックス・バルサ型>は4-3-3の派生形であり、言わずもがなミケルス、クライフの系譜で、レシャック、ファン・ハールそしてジョゼップ・グアルディオラらに受け継がれています。
<ビエルサ型>は間違いなく<アヤックス・バルサ型>の系譜ですが、ほぼ違うものに出来上がっています。まあどう違うかははあとでじっくり話していきます。
ちなみに現バルサ監督のマルティーノは選手時代はビエルサのもとでプレーしていたのでビエルサの薫陶を受けています。
<ザッケローニ型>はこれまでの2つとはだいぶモノが違います。
ザックは間違いなくサッキ学派であり、かなり早いうちから4-4-2を導入していたといいます。そしてザックの3-4-3は4-4-2の派生形で、ある試合をきっかけにできたそうです。(そのときのことを思えば日本代表でこの3-4-3はどう考えても向かないと思うんだけどな~w)
ということでポゼッションを実行するためのものではないので僕は嫌いですw
さてさて<ミシャ型>は情報がなさ過ぎて分からないんですがw
本人いわく「4-4-2のゾーンディフェンスを破壊するために30年間研究した成果」だそうな・・
以上です(すいませんここはちょっとわからないっすorz)
★「THE3-4-3」はこれでしょ?
僕が思うに3-4-3といわれて最初に思い浮かぶのはよほどの変態でない限り
だと思うンすよね?
で、たぶん
こういう配置を思い浮かぶと思うんです。
つまり中盤がダイヤモンドのってことです。
この3-4-3はもとが4-3-3なので
こういう変化を遂げたということになります。つまりCBが一列上がったことによりそこにいた4番がトップ下へスライドしてこうなった。中盤は4人います。
3バックの両サイドはサイドバックですからオーバーラップも当然アリだよね
となるわけです。
ただし同じ系譜でも<ビエルサ型>はこういう考えではなく
こっちですみるとわかるようにダイヤモンドではあるものの中盤は2人でサイドに3人ずついることがわかります。つまり
<アヤックス・バルサ型>は中央からのポゼッションを重視したもので<ビエルサ型>はサイド攻撃の手段としてのポゼッションだといえます。
★一応予備知識として
ザックの3-4-3については触れないで先に行きたいんですがそういうわけにも行かないので一応書きます。
ザックのものはある試合でDFの退場者がでたことからきています。
当時のウディネにはビアホフとなんチャラ(名前忘れたw)とかいう二大ストライカーがいたんですね。
セオリーとしてはどちらか1人をDFに回して4-4-1にしますが、ザックはこの2人をのこしたかったんですねそこでザックは3-4-2のまま戦うことを決断しまた。
するとなんか3人でも守れちゃうことが判明するんです。これをみたザックは次の試合からDFを一人FWに回して戦うことにして、これが見事に成功したというのが始まり
ちなみになんで日本代表で成功しないと思うかというとザックが指揮したミランがこけた理由と全く一緒で日本の大黒柱のけーすけさんとシンジを使う場所が全く皆無であることと長谷部と遠藤の2ボラだと話にならないくらいタイプが違うからです。
はい次
★ミシャのは珍しいですよね
ミシャ式のは正確には3-4-2-1ですが一応含めときます。
ミシャのセットオフェンスといえば4-1-5のように変化するこれ
面白いのはポゼッションの目的がチーム全体で攻め上がることではなくて、前線の5人に縦パスを通すタイミングを見計らうためであること。
よって後方の5人は敵が食いついてきてくれたほうが嬉しいわけですね。なんせ5人でパスを回せるわけですから敵が無理に取りに来れば余裕でかわしてむしろ前線にスパスパ通せるようになりますから
こんなサッカーはなかなか見られませんからレッズと広島はありがたい存在だなと思います。
★基礎知識編まとめ
とりあえず先よ読み進めるうえで必須なのはビエルサとバルサの知識です。残りのふたつについてはこの先全く触れない可能性があります。(特にザックのはw)
ですんで最低でもこの二つはよんでください。
あともっと知りたければサッカー店長さんの3-4-3についての記事とビエルサレポートを読んでください。めっちゃためになります。
というわけで中編と後編をお楽しみに~
アーセナルvsチェルシー~はてはて首位はどちらになるのだろうね?もしかしてどっちでもなかったり?~
こんにちは、今回はプレミア注目の一戦についてです。
直近の試合で大量失点しているが攻撃陣は好調ガナーズと得点力不足に悩むが堅守ではあるチェルシーと予想が難しい試合でした。
個人的にはガナーズに勝ってほしかったですがね~
★メンバー構成でなんか悟っちゃったかもw
さてとスタメンはこちら
モウリーニョらしい慎重なメンバー選考だなと思いますね。もう完全にカウンター狙いです。たしかに中盤での構成合戦で勝ち目はないので潔くミケルを突っ込んで守備重視の姿勢を見せています。またA・コールは例の事件?のせいでお休み。
対してガナーズはコシエルニに代わってフェルメーレンが登場、それ以外は特に変わりはない様子。
★まあまこうなりますわなwww
さあ今季は移籍金60億対決
がエジルの圧勝で前半戦を折り返しそうですがこの試合でトー○スはやり返すことができるんでしょうかw
まあ結果としてはふつーにエジル圧勝は変わりませんがw
さてはじめに主導権を握ったのはたぶんアーセナル、モウはどん引きするつもりではありませんが設定ラインは低めになっていますからわりとボールが持てます。さらに4-4-2でセットされた守備の2と4のギャップがかなりあいていてそこでアルテタがボールを受けて展開していきます。ほぼすべての攻撃がアルテタを経由できたのでアーセナルとしてはやりやすかったのではないでしょうか。
☆アーセナルの遅攻パターン~その1~
その1はエジルが降りてきて中盤で数的優位を確保し、ジルーのポストも使いながら前進する。エジルがチェルシーのボランチの眼前にいることでラムジーがもっているボールにうかつに飛び込めなかったりと中盤の支配をするうえではわりと効果的だった。
アーセナルの遅攻パターン~その2~
ロシツキが降りてきて数的優位を確保しながらドリブルで仕掛けたりあるいは右へ展開、エジルが右によったポジションをとっているのでそこからのやりなおしも多々見られる。
他にもアルテタ、ロシツキ、エジルの三人でゲームメイクし、ラムジーが駆け上がっていくシーンも
どのパターンでもウォルコットは空いたサイドのスペースに入るような形でロシツキ、エジルに合わせているようす。
★そびえたつモウナチオの壁
確かに遅攻ではアーセナルが断然有利ですが守備面はどうでしょう。モウリーニョのチームですからサイドの守備意識が非常に高くしっかりブロックを形成して守れていました。ですんでアーセナルはこのブロック崩しをしなければいけないわけです。アーセナルはロシツキ、エジルのめまぐるしいポジションチェンジで対抗します。さらに両サイドバックともにオーバーラップをかけていきサイドはサイドバックが担う形へ、特に左はギブスが一人なのです。
はい、つまり後ろは2バック+アルテタしかいません。しかもラムジーは上がってナンボの選手ですんで当然上がっていくわけですが、テクニックはまだまだであるわけでしてラムジーのパスミスなどからカウンターが発動していくわけです。
カウンターが発動すると前線4人で攻めきれるだけのスピードと技術があるので失点しなかったのはラッキーとしか言いようがありません。アザールを中心にウィリアンもかなりはやくラミレスのドリブルはかなりの推進力があります。
そういう意味ではモウリーニョの思惑通りだったかも知れません。
★モウリーニョさんカウンターサッカー脱却は嘘だったんですか?
カウンターをやらせればかなりの実力ですが、遅攻はかなり拙く、4バックはもちろん2ボランチすらビルドアップができない壊滅的な状況orz
(ランパードもラミレスも司令塔のようなタイプではなくどちらかというとラムジーに近い)
しかもこの試合ではミケルですから完全にお荷物、渡したボールはかならずDFラインに帰ってきますw
アーセナルが自陣に守備をセットしたときはSBがビルドアップを担う羽目に・・・
するとガナーズは明らかに右サイドのケーヒルとイヴァノヴィッチに持たせ、苦し紛れのロングボールを蹴らせていました。それをほとんど回収され、再びディフェンスという流れへ
中央の3人がゲームが作れなかったところで登場するのはアザール。
左サイドから離れ、間受けとドリブルでチャンスメイクを試みていきます。
★神様、仏様、アザール様?
モウリーニョがこんなことを思ったかどうかは別にしてwww、いまだ遅攻の形を見いだせないモウリーニョの頼みの綱はアザール、マタ、オスカルの三銃士です。まあマタは守備に問題ありと判断され使われていませんが、期待されてるのは確かでしょう。
あとは優秀なボランチが一人いれば変わると思います。いまならダビド・ルイスでもだいぶ違うと思います。
この試合に目を向けるとをカウンターでも遅攻でもアザール頼みの苦しい状態
僕のこれからの注目はモウリーニョがどこまで遅攻のパターンを見いだせるかです。(まあトーレスを使うなら縦ポンが一番だと思いますけどw)
★プレミアの行く末
後輪駆動チームと前輪駆動チームが1、2を争い結果はドロー
すこし心配です。セットディフェンスひとつ見てもドイツ2強のクオリティーにはかなわないですし・・
さあクリスマスなんて関係ねぇー!と突っ走っていくプレミアはどうなるのでしょう
p・s ちゃっかりリバプールが首位になったのが驚きですw
はどうしたんだーーーーーwww