新生ミラン!ホンダとセードルフ~4-2-3-1はいかに!~
<守備的サッカーからの脱却>
さて、定番のミランネタwww
ついにこの人がミランのピッチに帰ってきました!
ご存じのとおり、セードルフです。
就任して一週間経たないうちに公式戦デビュー、しかも指導者歴もゼロという驚くべきデビューとなりました。
さて、まずセードルフが手をつけてのは3センターの解体、そして4-2-3-1の導入とポゼッションの重視です。
これにより、カカ、ロビーニョ、ホンダ、バロテッリの同時起用が可能となり、攻撃力の大幅UPとなりました。
そして現代サッカーのトレンドといえる、バイタルの攻略にかなりの厚みができました。
しかしそれに伴い、守備力のダウンやその他のデメリットも発生しました。
それでは初陣となるベローナ戦からミランの変化を見てみましょう
<1、2列目の充実した攻撃>
まずヴェローナ戦のスタメンから見てみましょう
ワレラガホンダがトップ下に君臨しています。
といっても、2列目の3人は次々とポジションチェンジを繰り返し、なおかつバロテッリが頻繁にバイタルに降りてきてポストや間受けをしたりと攻撃に関しては明るいものが見えました。
ただ、まだコンビネーションが合わなかったりという部分はあるのでこれからもっと進化が望めそうな状態です。
たとえばこのシーン
デ・シリオのパスに対して右に流れた本田が間受けしてモントリーボに落として、ッカへのくさびというシーン
モントリーボがくさびを打つ前にロビーニョが裏抜けして、パスコースを広げようとしていたりなど、攻撃の機能性が感じられます。
(まあ、このシーンはヴェローナの右のインサイドハーフがしっかりルックアップで後ろを確認して、絞っておけばなんら問題なかったですがね。さっきのカーディフよりは断然ロジカルな守備を見せていますがw)
さらにポゼッションの導入とともにとられた後すぐにボールを回収する前プレも導入され、ボール狩りメインの守備となりました。
残念ながらバロテッリが全く守備をしないので、そこが弱点となっていますが、幸か不幸かまだまだ不完全なポゼッションのおかげで敵のブロックの前で取られることが多く
モントリーボ、本田などの2列目、3列目のボール狩りでもなんとかなっている状況ですw
<方針変更によるデメリット>
ボール狩りが成功していますが、プロビンチャのチームにこのプレスをかいくぐれる力がないとみることができます。またモントリーボの1stプレスが失敗すると全くプレスが掛からないという弱点まであります。
もしこのままアトレティコ戦に突っ込めばカウンターの餌食にされるだけでなく、前プレをはがされることも容易に想像できます。
はがされれば後ろは2センターバックしかいませんからね
さらに今のセリエ上位チームは
ユーベ、ローマ、フィオなど前プレはがしは得意中の得意ですからそこの牙城を崩すためにも、さらに完成度を高める必要があります。
さて、他にも4-2-3-1になったことでセットディフェンスに問題を抱えることになってしまいました。
まずはこの画像
ロビーニョ、お前どこに立ってるんだ!www
そして見事に相手CBからバイタルへくさびを打ち込まれていますw
なぜこれが起きてしまったのでしょう。
まず4-4-2でセットし横パスに対してはどちらかがスライドしてボランチをみるというセオリーがあります。本田はこのセオリー通りで、ポジショニングもあっています。
またバロテッリも悪くはない1stプレス
問題はロビーニョのポジショニングです。4-4-2の2列目のロビーニョ以外はみな正しいポジショニングです。
しかしロビーニョは明らかに敵のサイドバックのマークについており、(そのくせサイドバックのことを見ていないorz)一番警戒すべき中のくさびのコースを豪快にあけています。
それによって一番通されてはいけないバイタルにくさびを入れられています。
このあとことなきを得たものの、セリエ上位チームや、チャンピオンズリーグにでてくるようなチームにこの程度のザル守備ではとてもじゃないが対応できません。
3センターを解体したことでバルサ、アヤックスをぎゃふんと言わしめてきたロジカルで強固なイタリアンな守備を失ってしまいました。
もちろんそのかわりにトレンドにのっとったモダンな守備、モダンかつ強力な攻撃を手に入れるチャンスができましたが、それを完成度の高いところまで昇華させることがセードルフの課題となります。これをクリアできればミランの復権も近いかも?
にしても、
本田が夏に入ってればアッレグリも解任されなかったろうに(爆)
ということで新生ミランレポ終わりwww