アトレティコの堅固なディフェンス解析

 

大躍進の秘密?はディフェンスに・・・

 

かなり久しぶりの投稿となってしまいました・・・

前々から興味のあったアトレティコのディフェンスを解析してみようと思います。

特にバルサ戦を題材にしようかな

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アトレティコは守ってナンボのチームでその硬さは異常なまでです。

ほとんどのチームが4-4-1-1の9人で守るのに対してアトレティコは4-6-0のようにして守ります。

***通常のチームのディフェンス***

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***アトレティコのディフェンス***

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4-6-0はサイドハーフがかなり中央にしぼってさらに、FWまで集結するので中央にはスペースはほぼありません。↓

 

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したがってサイドに迂回するわけですが、そこにもさまざまな対策があるのです。↓

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CBがスライドしな(←これ重要w)で真ん中(バイタル)が空かないんですね。

さらにサイドからの折り返しから、SHとボランチの間(トレーラーゾーンと呼んでます)の制圧がそもそもこのスペースが狭いうえにFWがDFしてるのでできません。したがってサイド経由でバイタルにボールをいれることすらできません。

 

****スライドしないの真意とは?****

「スライドしなかったらやられるだろ?」と思ったそこのあなた

 

大正解w

 

といいますのもね、横にはスライドしなだけであって縦にスライドするんです。

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では、こんなことをするメリットはどこにあるでしょう、

ぼくは唯一残されている攻撃手段であるクロスをも封じるものだと思っています。

はい、これ↓

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これだけ見てもなんともいえませんね、通常ならこうなります。

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SBと敵SHが1vs1になると、CBはカバーに行かざるを得ません、すると数的同数だったはずのDFラインは数的不利になってしまったんです。

つまりこの状況でクロスをあげられると失点の可能性が高いわけです。(僕自身何度ヒヤッとしたことかw)

 サッカー店長の言葉を借りるとこれは「引き算の守備」であり好ましくないわけです。しかしアトレティコはこういうディティールまで「足し算の守備」であるところが堅固なディフェンスをつくりあげているんですね。

 

おわりw